|
検査機で不良が検出された場合には、その件数が多いほど要因分析とその対策を講じることが急務となります。不良の状態だけを見てその要因を推定・特定するには、担当者の高いスキルが必要とされます。例えば部品の立ち(マンハッタン現象)一つをとっても、ハンダ量・実装位置・リフロー条件・パターン設計・部品不良等さまざまな要因が考えられます。
全ての基板で同じ症状の不良が発生している、というのであれば要因分析もある程度容易であると思います。しかし、生産中に突発的偶発的に発生する不良や、傾向が見られても多発する訳ではないような不良では、担当者がその不良の状態から過去の経験や知識をもとに要因を推定して検証しなければなりません。このような場合、実際にその不良の現物が「ハンダ印刷工程の直後はどんな状態だったのか」、「実装工程の直後ではどんな状態だったのか」ということが分からない限り「ハンダの印刷状態が悪かったのでは?」とか「実装位置がずれていたのでは?」と要因をまず想像するところから始めなければなりません。その想像に従って各工程を検証したり生産時に統計データを取ったり、その上検証時には異常が認められなかったりしていたら対策も先に進めません。また、想像での要因分析(ハンダ量が多かったのかもしれない、少なかったのかもしれない、実装機での吸着姿勢がたまたま悪かったのかも知れない、etc...)から対策を行っても、的を得た対策になるかどうかは分からず、あっちを対策したりこっちを対策したりして「いろいろ対策しているうちに改善されてしまった」という曖昧な対策にもなりかねませんし、本当の要因への対策にとても多くの時間を費やしてしまうことになります。
|