カラーハイライト画像を観察する

(2012/10/16)


第2回目は、前回説明したカラーハイライト方式では『どんな画像が得られるのか』そして『どんな特徴があるのか』を実際の画像を観察し確認してみたいと思います。
前回の図解説明を頭の中において、実際の画像を見てみましょう。

(1)角チップ

生画像 カラーハイライト画像

生画像では明暗でしかないフィレットもカラーハイライトにすると、電極先端から暗い青(急傾斜)⇒明るい青(少し急な傾斜)⇒緑(緩やかな傾斜)⇒赤(平面)と色の変化によってフィレット形状を確認することが可能になります。

(2)トランジスタ系

生画像 カラーハイライト画像

リード上部へのはんだぬれ上がり領域が青(緑)領域として存在する。
急傾斜なサイドフィレットは暗い青を表示します。

(3)IC系

生画像 カラーハイライト画像
r02_qfp

トランジスタと同様に、ICリード先端よりはんだのぬれ領域(急傾斜=青領域)が存在する。
ランド先端は平面なので赤領域となる。

ご覧の様に、はんだの角度を色情報にうまく置き換えられているのが理解できるかと思います。
当然、はんだの形が変化すれば色情報の面積・割合が変化していきます。
また、はんだ面以外の部分(基板レジスト)等は、ヒトが観察できるそのままの色情報になっている事が確認出来ます。

カラーハイライト画像からはんだ付け良否の判断を行う作業は、作業者が慣れるまでは若干の時間を要すものの、慣れればはんだの色情報からはんだ形状を想像し良否の判断を行う事が可能です。
実はこれが非常に重要で、『作業者が画像で直観的に判断可能=装置の使いやすさ』に繋がっている事は、装置として現場で使いこなす為の最重要事項であると弊社では考えております。

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